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イギリスの年金制度② 〜 Qualifying Year(QY)について〜

イギリスの年金制度② 〜 Qualifying Year(QY)について〜

皆さん、こんにちは。
今日は前回に引き続き、イギリスの年金の話です。

【関連記事】イギリスの年金制度① 〜 State Pensionについて〜
今日はQualifying Year(QY)について説明します。

Qualifying Yearとは

現在のところ、イギリスの年金は満額で

  • £168.60(1週間)
  • £733.11( 1ヶ月)
  • £8,797.31(1年間)

もらえます。満額もらうためには35年National Insuranceの支払いを続ける必要があります。この「National Insuranceのメンバーとして支払いを続けている年数」のことをQualifying Year(QY)と言います。

年金の最低額をもらうためには10年のQYが必要

満額もらうためのQYが35年として、では最低のQYはというと、10年です。
つまり、10年未満のQYでは年金は1円ももらえません。掛け捨てとなります。

厳密にはNational Insuranceのおかげで医療などが無料になっているので掛け捨てではありませんが、年金に関してはもったいないことになります。

ちなみに10年のQYの人が将来もらえる年金の額は、満額に「10年/35年(=約28%)」をかければ計算できます。計算結果は下記のとおりです。

  • £48(1週間)
  • £209.46( 1ヶ月)
  • £2513.51(1年間)

日本人(=外国人)がイギリスの年金をもらうためには

ここで重要なのがビザとの関係です。

Tier2(就労)ビザでイギリスに在住している場合、その年数は最大で5〜6年です。この間NIに入っていますので、QYもまた5〜6年となります。ですが年金がもらえる10年には足りません。

10年という条件を満たすために考えられることとしては永住権を得ることですが、これは会社の都合やイギリスの規定もあり、簡単にできることではありません。

では、Tier2の日本人は泣き寝入りするしかないのでしょうか。
実は、もうひとつ方法があります。

Voluntary National Insurance contributionsという制度

それは、Voluntary National Insurance contributionsに加入する、という方法です。

このことについては次回またお話ししたいと思います。

それではまた。

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