こんにちは。
前回に引き続き、イギリスの年金制度についてです。
3回目の今日は、「Voluntary National Insurance Contributions」について説明します。
【関連記事】イギリスの年金制度① 〜 State Pensionについて〜
【関連記事】イギリスの年金制度② 〜 Qualifying Year(QY)について〜
Voluntary National Insurance Contributionsとは
National Insuranceは所得から自動で引き落としになる国民保険制度ですが、この加入年数で年金が決まるとなると、今まで働いていたが、今は働いていない主婦の方や、海外へ移住した方(私のパターン)で10年の加入に達していない人は、将来年金をもらえないことになってしまい、不平等感があります。そこで、そのギャップを埋めるために「自発的にお金を払ってNIに貢献しますよ」というのが、「Voluntary National Insurance Contributions(直訳すると「自発的な国民保険への貢献」)」です。
私のように、Tier 2(就労ビザ)で5〜6年イギリスで働いている人にとっては、残り4〜5年間これに入れば老後に£48(1週間)もらえるのですから、素晴らしい制度です。実際には海外(日本)にいて保険を使う機会はないので、まさに制度への「貢献」というべき制度ですが、加入するメリットがあります。
加入条件
将来年金をもらうためのギャップ年を埋められるという制度ですが、当然加入には条件があります。
下記に条件がまとまっています。
英語を読むのが難しいですが、例えば出国直前まで英国で働いていて、イギリスで少なくとも3年間英国に住んで国民保険に加入していた場合、Class2として加入できると記載があります。
Tier2でイギリスで働いた方で、3年間働いた方はこの条件に当てはまるのです。
この情報は誤りと最近わかりました。最新記事を確認してください。
いくら払えばいいのか
条件にあてはまったとして、次はその金額です。あまり高額だと加入のメリット(将来年金がもらえる)も薄らぎます。
Class2の場合、なんと週あたり£3.05でいいのです!
月額だと£13(=1,729円 ※£1=133円)です。
例えば5年働いた人の場合、これを次の5年払い続けると総額£780(=103,740円 ※£1=133円)です。たった10万円程度の支払いで、将来£48(1週間)の年金がもらえる。これはとてもお得ではないですか。
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デッドラインは
すでに日本に帰国していたとしても、6年前までのギャップは埋めることができます。
なので、手遅れ、ということはありません。
どうやって申し込むの?
NI38という書類を読んで、付属のフォームに必要事項を記入して送付します。
以下にリンクを貼っておきます。
日本に帰国済みの方は、いくつかのエージェントが相談を受け付けています。ぜひ調べて見てください。
イギリスの年金があると、日本の年金と合わせ、老後の備えになりますね。「外国で働く」という大変な任務とリスクを背負ってきたのですから、このようなメリットはぜひ生かしましょう。
それではまた。
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