こんにちは。
前回、「イギリスで3年間働いた人はClass2に該当し、週あたり£3.05で任意加入を継続することができる」と書きました。
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帰国までに加入できず
その後私自身が正式帰国になりまして、その前に手続きをしようと思ってNI38の書類を書いて管理局に送付したのですが、加入できないまま帰国日になってしまい、そのままになっておりました。
最初はコロナの影響で作業が遅れているのかな?と思っていましたが、数ヶ月経っても状況が変わらないので、もう一度政府ページで確認したところ、次の記載がありました。
なんと、普通に勘違いしていたのですが、日本で普通に働くことはClass2の条件には当てはまらず、イギリスの制度上は「Living abroad but not working」になり、Class3に該当するということなのです。
日本とイギリスの年金・保険制度は連携していない
冷静に考えてみれば、日本の保険証はイギリスでは有効でないですし、年金も連携していません。イギリスで働いている間、日本で税金も払っていません。日本の税制上は収入0となります。これと逆のことが、イギリスから日本に帰ったときもあるということなのです。Class2はあくまでも
- イギリスの会社に籍を置きつつ外国へ一時的に転勤されている方
- EUやEEAなどイギリスと連携のある国で一時的に働く方
を対象にした制度なのだとわかりました。
純粋に日本に帰国する場合はClass 3=£15.30 a week
ということで、Class2の約5倍です。月額だと約1万円かかる計算です。
うーん、Class2に入れると思ってたので割高感はありますが、それでも1ヶ月1万円と考えるとあと4年間払っとしても48万円程度。
10年のQYをクリアすると、将来もらえる年金は£209.46/1ヶ月(=約2万7千円)ですから、予定とは異なることになりましたが、十分元は取れそうです。
私は日本でもすでに働き始めているので、日本での年金も受給されますから、
日本の企業年金+国民年金+2万7000円
となり、かなりいい感じ。
というわけで申し込みに再挑戦
というわけで、書類から再度作成。Direct Debitで払うには書類を書いてイギリスに送る、という作業が必要です。
必要なフォームは下記のリンクからダウンロードできます。
「いつから支払い開始するか」という項目があったので、とりあえず日本に帰国した4月からの支払いとしてみました。すでに11月なので、7ヶ月分を遡って支払うことになります。書類を読む限り、遡ることは可能そうです。
イギリスに残してきた口座の情報を書いて、国際郵便の書留で送付。1週間で無事届いたみたいです。
果たしてどうなるか
まだ、結果は反映されていません(支払い開始となっていません)。しばらく様子を見てみようと思います。進展があれば報告します。
それではまた!
私も今年英国から日本に移る予定で、非常に参考になります。
お聞きしたいのですが、なぜ日本の会社等で働くとClass 2ではなく3に該当すると確認出来たのですか?最初の申込み後に何か通知があったのでしょうか?
またClass 3の申し込み後に無事支払いは始まりましたか?
Takaさん、ご質問ありがとうございます。
最初の申し込み後、イギリスから特に返信がなく、半年が経過したので、おかしいなと思ってClass3で再手続きしました。
私はスマートフォンにHMRCのアプリを入れているのですが、国際郵便で送った申込書が向こうに届くと、
「届きました」とアプリで確認できます。
その後手紙で返事が返ってきて、無事支払いが始まりました(このことについては後日ブログで書きますね)。
支払っても、領収書のような物が届かず、1年間くらい不安な状態でしたが、
先日「今年分の支払いを」というレターが届いたので、無事処理されているようです。
また疑問点あればお知らせください。少しでも参考になれば幸いです。
technukさん、お返事ありがとうございました。Class 3で申し込みたいと思います。既に8年ちょっとこちらで払っているので最低2年分払うだけでよく、元は十分取れそうですね。
あとはオフトピックになりますが、こちらで持っているポンドをまとまった額持ち続けるのにどの方法が良いかを考え中です。英国の銀行口座を日本に移っても維持することは出来ないので、Wiseか日本のマルチカレンシー口座を使うことになるのですが、technukさんはどうされましたか?