自力申請では地味につまづくポイントが
実体験をもとに、就労ビザの申請から許可までの一部始終でつまづくポイントを解説していきます。
※ビザの手続きはイギリスの都合でしょっちゅう変わりますので、この内容が最新でない可能性もあります。
つまづくポイント4つ
<span style="font-size: 12pt;">1.VISA申請センター(VFS Gloval)は2大都市にしかない 2.VFSは驚くほど不親切 3.提出書類の落とし穴 4.遅い</span>
順番に解説していきます。
申請の流れと準備についてはこの記事も参考にしてください。
<a href="http://technuk.net/wp/2017/08/28/post-102/" target="_blank" rel="noopener"><span style="color: #ffffff;">【関連記事】</span><span style="color: #ffffff;">イギリスの就労ビザ(Tier 2 VISA)申請準備</span></a>
1.VISA申請センター(VFS Gloval)は2大都市にしかない
VFS Glovalというビザ申請センターに申請します。このセンター、日本では東京と大阪にしかありません。
ビザはマニラで審査されています。おそらくマニラがアジアの拠点なのでしょう。英語通じますしね。
VFS Glovalは日本からの受け付け手続きをしてくれるサービスを提供している所になります。よく見たら「Official Partner」と書いてあります。そういうことです。
センターが東京と大阪にしかないことは、僕のように渡航までに時間があまりない人にはやっかいなポイントです。なぜなら直近ではアポイントの時間が朝早くしか選べないから。
申請時間は午後2時までで、それ以後はプライムタイムといわれ有料サービスになります。僕が予約しようとしたときは、直近1週間は8時台しか選べませんでした。
これ、地方の人は止まるか、先まで待つか、プライムタイムを有料で申し込むしかないですね。なんという不便!
※ちなみに僕は申請時大阪にいたので8時台余裕でした。東京のセンターの規模と需要の関係はよく分からないので、もしかしたら東京は快適かも。。。
2.VFSは驚くほど不親切
「VFS Glovalは審査をしているのではない。審査はマニラ」
このことがとても大事です。
申請時、常に「実際に許可がおりるかどうかは我々の判断ではない」というスタンスで物事が進んでいきます。頼るべき人がいないこちらとしては何とも煮え切らない。。。しかし責任の範囲が違うので仕方がないのです。
VFSのサイトをくまなく見ても、「何を持って行ったらよいか」「どうすれば通るのか」といった情報は一切ありません。責任とれないですもんね。
結局は本家のサイトを頼るしかなくなります。イギリスでこれから働くとはいえ、何もなれていない状態の日本人が日本から申請するのに、不親切という気はします。申請代行業者が存在する理由も理解できます。
余談ですが、後から振り返ると、日本より多くの移民がやってくるイギリスにおいてこの制度はとても優れていると思います。ビザの許可、不許可という判断を一括で、しかもひたすら関連する法律、ルールに則って判断できるこの制度は合理的で、イギリスらしいと言えます。また別の角度でこのことについて語ってみようかな。
でも申請者からすると不便です。間違いなく。少なくともこの時僕はそう思っていました。
3.提出書類の落とし穴
やっと予約したアポイントですが、書類不備があるとやり直しです。持参するものは下記。
- パスポート
- Application(申請書)のプリントアウト
- 予約票のプリントアウト
- 証明写真(パスポート用の、4.5×3.5)一枚
- Support Documents(証明書)のコピーと原本
このうち、証明写真とSupport Documents(証明書)がくせ者です。
提出する証明写真の背景はクリームか灰色でないとNG
後から読んだら書いてありました。
<a href="https://www.gov.uk/photos-for-passports"><span style="color: #ffffff;">https://www.gov.uk/photos-for-passports</span></a>
「パスポート用の証明写真の背景は灰色」という常識を僕が知らなかっただけというだけなんですが。
近所のキタムラにお気に入りの証明写真(履歴書に使った背景青のもの)を持って行って、
「パスポート用の大きさで」といって焼き増ししてもらったのを申請に持って行ったらNGを食らいました。。背景青はNG。
申請センターには証明写真機がありますので、そのまま取り直して事なきを得たのですが、キタムラ料金はムダに。。。ご注意ください。
銀行の残高証明はいらないケースが多い
情報を集めようといろいろな方のブログなどを拝見しましたが、どうやらいるようだ、という結論に達し、
最寄りの銀行で取得しました。(英語での証明が必要なので口座持っている支店じゃないとめちゃ時間かかる)
が、結局いらないということでした。こちらもよく本家のサイトを読んだら書いてありました。
<a href="https://www.gov.uk/tier-2-general/documents-you-must-provide"><span style="color: #ffffff;">https://www.gov.uk/tier-2-general/documents-you-must-provide</span></a>
初月に給料もらえる人はいらないそうです。発行手数料もったいなかったー。
1回の予約で失敗できないと思うと、ついつい何でもそろえておきたくなってしまいます。
4.遅い
ビザの審査には通常2〜3週間かかります。そしてそれを打開する衝撃のオプションサービスがあります。
<a href="http://www.vfsglobal.co.uk/japan/Japanese/user_pay_services.html"><span style="color: #ffffff;">ビザセンターでの申請時に加入できるオプションサービス</span></a>
優先ビザサービスで、通常2週間~3週間かかる審査を1万数千円で3~5営業日に短縮できます。
(なお審査の結果が不許可でもお金は返ってこない)
とてもビジネスライクなサービスですね。そのほかにもVIPサービスなど、謎のサービスが(笑)
行政サービスだと思ってはいけません。行政サービスだと平等の意識がこのサービスに違和感をもたらします。
これはあくまで業者のサービス! 急いでいる身にはありがたい。
このサービス、私は当日自分から申し出るまで、担当の方からは何も言われませんでした。
また、現金払いでした。なので急いでいる方、ぜひお金を余分に持って行ってくださいね。
申請ですが、パスポートを渡し、厳重に袋に包まれるのを確認します。レシートに申請番号をもらえるので、自分の申請がどういうステータスかをサイトで確認しながら待ちます。
- Processed application in transit.(輸送中)
- Application under assessment at Visa Section.(審査中)
- Your application is ready for collection(受け取りOK)
となります。申請後、3営業日後からめちゃくちゃ頻繁にチェックしてました(笑)
4営業日後の朝、8時半頃ステータス変更、受け取りOKになったので、さっそくその日のうちに申請センターへ!ドキドキしながら未開封の郵便を受け取ります。
その際に担当者から「許可されているかどうかは我々は関知しません」と念押しされ、不安になりながらセンター内で開封。
無事許可されていました!
ともあれ、ビザの申請についてこれまで書いてきました。これから自力申請する皆様の役に立てれば幸いです。
はじめまして。
就労ビザに関して、情報を集めており、有り難く拝見させて頂きました。
もしよろしければ、教えて頂きたいのですが、今回、イギリスにて大学の研究員として、オファーをもらいました。イギリスで働いたことはありませんが、イギリスの大学院を卒業しています。
この場合も、IELTS for visa の受験はいるのでしょうか?
オフィシャルな書類には、要ると書かれて要るのですが、ウェブサイトは、IELTSもしくは大学院の証明と書かれており、受けるべきか情報を探しています。もし、情報をお持ちでしたら、教えて頂けないでしょうか?
みほさん
コメントありがとうございます。
みほさんは大学の研究院ということですが、ビザはTier 2 Generalになるのでしょうか。
Tier 2 Generalなら、確かにおっしゃる通り、大学院の証明があれば受験の必要はありません。
https://www.gov.uk/tier-2-general/knowledge-of-english
ただ、みほさんの大学院がCouncilが指定する大学院に該当するか、また大学側が雇用にあたってIELTSを欲しているのか、など、雇用の状況によって受験の必要があるかもしれません。
少しでも参考になれば幸いです。
もしさらに確認したいことがあれば、遠慮なくコメントください。