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イギリスの自動車の維持費はどれくらい?

イギリスの自動車の維持費はどれくらい?

こんにちは。
今日はイギリスで自動車を持つ際の維持費について話したいと思います。イギリスでも都会だけで生活するなら車はいらないかもしれませんが、田舎に住む僕は車必須です。車なしだと職場まで通勤することもままなりません。
では、イギリスで車を持つと、諸費用はどうなるのでしょうか。今日は僕の経験をもとに簡単にまとめたいと思います。

イギリスの車維持に必要な費用(年間)

  • 自動車税(Vehicle Tax)・・・年間£200前後
  • 自動車検査(MOT)・・・年間£60前後
  • 自動車保険(Car Insurance)・・・年間£1,000前後
  • 点検(Service)・・・年間£100前後  ※必須ではないが強く推奨
  • その他(ガソリン代、駐車場代、AAなど)

これだけです。日本と異なり非常にシンプルでわかりやすいです。各項目について詳しく見ていきます。

1.自動車税(Vehicle Tax)

自動車周りの環境を整えるために自動車保持者が納める税金です。自動車が与える環境負荷のレベルによって金額が変わります。簡単に言えば、エコな車ほど安く、低燃費な車ほど高い。
例えば、ハイブリッドやEV(電気)の車だと、年間の税金は£0です。以前僕が乗っていたクリーンでない2.2ℓディーゼルの車は£340でした。その後ガソリン1.6ℓに乗り換えたら£200になり、3台目のクリーンディーゼル2.2ℓは£160。
いずれにしても日本に比べそれほど高くないですね。日本もこれくらいなら良いのに。

レートは下記のサイトを確認ください。

2.自動車検査(MOT)

次にMOTです。イギリスでは、このMOTをパスしていることと、上のTaxを払っていることが、その自動車が道路を走ってよい条件になっています。自分の車の税とMOTの期限は政府HPで確認できます。

MOTは日本でいう自動車検査と異なり、「道路を走って良い最低限のレベル」を確認する検査だと思ってください。
検査は混み具合にも寄りますが、近隣の検査場(多くは修理工場=Garage)に持ち込めば1時間程度で終了します。費用は£40〜70。£60くらいが相場だと思います。
めちゃくちゃ安いですよね。日本で車検に出したら1日では終わらず、費用も結構かかります。外車ならなおさらで、数十万円いくことも。このあたりの維持費の高さが購入検討者にとっても、欧米の自動車会社にとっても、大きな障壁となっています。
ですが注意事項はあくまで「道路を走って良い最低限のレベル」の検査だということ。MOTを通過しても、走行中に故障することは十分ありえますので、多くの人は後述する点検(Service)に年1回出しています。

3.自動車保険(Car Insurance)

上記1、2と異なり、保険は日本と比較し少々高めです。イギリスでは国の保険(自賠責保険)は存在せず、保険はじめての加入だと£1000くらいは普通にかかってきます。保険料は車種や事故歴に大きく左右されるので、少しでも保険料を抑えようと思ったら、
小さめのサイズの車種にする
無事故証明(英語)を取る
などしてください。特にこれからイギリスに赴任される方などは日本にいるうちに加入している保険会社で無事故証明を英語でとることを強くお勧めします。それだけで数万円は変わってきます。

この1〜3が、実際に運転するにあたっては必須でかかる費用になりますね。

4.点検(Service) ※必須ではないが強く推奨

2に関連する項目です。1回£100前後ですが、払って損はありません。MOTよりもさらに細かい部分まで見てくれます。僕も中古で車を買うので、毎回これに出すとなんらかの不具合が見つかり、それを直していくという流れになります。
なぜ重要かというと、走行中の故障やそれにともなう事故を防ぐことにつながるからです。また、車の買い替えなどでお店に売却するときには、毎年点検に出している車は「Full Service History」車として価値が高まります。それだけ安全な車だよ、ということですね。

その他(ガソリン代、駐車場代、AAなど)

これは人によりますね。駐車場は家についていることがほとんどなので、追加で費用がかかることは稀ですが、都会は異なるかもしれません。またAAは万一移動中に故障した際に、レッカー移動してくれたり、その場で修理をしてくれるサービスです。実際に事が起こってから加盟することもできます。

日本も維持費安くしてほしい

イギリスでは車は重要な移動手段なので、このように自動車を維持しやすい環境になっています。日本は明治時代に鉄道が始まった国で、自動車が庶民に普及したのは戦後ですから、やはりどこか「車は贅沢品」というイメージが税金にも、私たちの価値観にもチラつきます。これから過疎などにより田舎の交通手段がますます減ってくる中で、もっと車を持ちやすい環境にしてほしいですね。

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