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iPhone 6sからiPhone XRに乗り替えて2ヶ月後に思うこと

iPhone 6sからiPhone XRに乗り替えて2ヶ月後に思うこと

「バッテリーの持ち」が使用スタイルを一変させた

こんにちは、technukです。
iPhone ⅩRを使い始めてから2ヶ月がたちました。

【関連記事】iPhone 6s からiPhone XRに乗り替えて2週間後に感じること

最近、久しぶりに6sにSIMを入れて旅行先で数日間使う、という機会があり、改めてⅩRを使用したこの2ヶ月間で起きた変化やⅩRの優れた点、魅力を知ることができました。
ⅩRに替えることに意味があるのか、今のまま(6s、7、8)で十分じゃないか、という意見もありますし、販売台数が伸びていないという報道もあったⅩR。実質値上げとなった最新・最廉価モデルのⅩRの存在価値が問われているのは間違いないです。

僕はといえば、2ヶ月経った今、ⅩRを大変気に入っていますので、今日はそれを少しでも伝えられればと思っています。

1.バッテリー持ちが尋常じゃない

僕がⅩRを気に入っている、その一番の要因は、「とにかくバッテリーが持つ」ということ。本当に、信じられないくらい持ちます。「オニ持つ」「バリ持つ」「ハンパなく持つ」など、あらゆる装飾語を試したいくらい、持つ。
たしかに高価格にはなりましたが、Appleがエンドユーザーの使い方、潜在需要を想定してⅩRを開発したのだと改めて実感しました。

僕はiPhoneⅩが発売された時、まったく関心を持ちませんでした。全画面化、有機EL化、カメラの進化などがクローズアップされましたが、高価格ということもあり、買い替え対象にはなりませんでした。

一方で、使い続けていた6sに抱いていた最大の不満は「バッテリー持ちが悪い」ということ。1日外出するときなど、残量を気にして節約しないと本当に必要なときに使えなくなります。この不満があった。iOSが11、12とバージョンアップするたびに、より電池持ちが悪くなっていく印象もありました。

きっと多くの人が同じような不満を持っていたからこそ、外見は悪くなりますが、「Smart Battery Case」が販売されたのだと思います。販売当時、メディアでは「Appleはデザインに対するプライドを捨てた」という論評でした。たしかにその通りで、ダサいし大きくなるので僕も買っていません。でもAppleは当時から「エンドユーザーがバッテリーを気にする」という認識があったのだと思います。

そこで今回のⅩRの登場です。iPhone史上「最も」バッテリーが持つモデル。最近ではCMでもそのことをプッシュしていますね。エンドユーザーが気にするバッテリー持ちを、デザインと調和させた上で改善しました。簡単に比較すると、

  • iPhone 6s・・・  連続通話14時間(バッテリー容量1,715mAh)
  • iPhone 8・・・    連続通話14時間(バッテリー容量1,821mAh)
  • iPhone ⅩS・・・ 連続通話20時間(バッテリー容量2,658mAh)
  • iPhone ⅩR・・・ 連続通話25時間(バッテリー容量2,942mAh)

です。ⅩRの容量が圧倒的だということがわかります。
ちなみに、「Smart Battery Case」の容量は1,877mAhだそうで、6s+Smart Battery Case(3,592mAh)の方がⅩRよりバッテリーは持つことになりますが、前述のとおりデザインが犠牲になります。

結論を言えば、エンドユーザーの多くが「高機能でなくていいから、バッテリーがよく持ち、デザインもオシャレなiPhoneが欲しい」と考えていた。それに対するAppleの答えがⅩRだということです。
ⅩRにしてから、バッテリー残量を気にせず1日(大抵は2日)使い倒しています。僕にとっては、これだけで買い替えた意味がありました。

6sを久しぶりに使ってみて、なんとバッテリーの持たないこと。移動中にちょっと使っただけでみるみるバッテリーが減っていきます。これはもう、元には戻れないほどの変化です。

6sのバッテリー最大容量は94%(昨年12月に新品交換済み)にも関わらず、たった50分の使用で55%まで低下。一方ⅩRはその倍以上使っても75%。

2.バッテリーに不満がないと、他の進化がとても魅力的に

「大容量バッテリーとデザインが最優先、機能はほどほど、価格もほどほど」がⅩRのコンセプトだとするならば、「ほどほどの機能」に僕は大変満足しています。6.1インチの大画面は迫力があるので使っていて楽しいですし、カメラのポートレートモードも大活躍中です。そもそもⅩSのような高機能を求めていなかったのですが、それに近いものが搭載されていて、Ⅹシリーズらしさを感じられること(=Ⅹシリーズ以前のiPhoneからの進化を感じること)ができることが、満足値を上昇させています。

なにより、デザインが大好きです。ⅩSシリーズの色合いはもちろん高級感がありますが、僕はⅩRの方が好きです。だから、取り出して使うのが楽しい。

バッテリーに不満がないからこそ、大画面化の恩恵も素直に受け取れる。

3.操作は慣れると快適

Ⅹシリーズの買い替えを躊躇していた理由の1つに「ホームボタンがなくなること」「Touch IDでなくFace IDになること」がありました。要は、操作が面倒になりそうだということです。でもそれは杞憂でした。2ヶ月たった今、完全に慣れてしまいまして、慣れてみるとだいぶ便利だと思います。
ホームバーの操作はiPhoneを操作する流れの中で一貫性があり、とてもスムーズで違和感なく使えます。
Face IDも同様で、ホームバーを上にスワイプすると同時にロックが解除されていて、とてもスムーズ。たしかに横になって寝転がっているとき(寝起きのときなど)の認証は悪いですが、多少体を上向きにすれば解除されますし、Touch IDのときは手を洗った直後など指が湿っていて認証されないことが良くあったので、一長一短です。要は、慣れの問題ということです。

4.犠牲になったことも

大容量バッテリーを積んだことで犠牲になったのがサイズと重量です。きっとⅩSのサイズで作ることもできたのでしょうが、ⅩSと差別化がしにくくなるので、より大型化(その分バッテリー大容量化)したのではないかと思います。つまり、マーケティングの結果がこのサイズ、重量なのではないかと。

本体サイズの変化量の割に、画面サイズの変化量は大きい。でもやっぱりデカイ

扱いには慣れましたが、やはりポケットの中で存在感がありますし、片手操作はしずらい。一番それを感じるのはアプリ内でページを移動するとき。iOSは「戻る」ボタンの設定がなく、各アプリに委ねられているので、これが左上にあったりするとタップするのが大変。もちろんホームバーを下に押し下げれば画面が下がってタップしやすくなりますが、それでも親指の動きが忙しくなるのは変わりません。片手持ちのスイスイ感は6sの方が上です。ただ、もちろんソフトウェア上の話なので、今後のアップデートでUIが改善される可能性があります。

ジェスチャで画面全体を下げることができる

ただ、現状不満に思っているのはこれくらいです。これも「バッテリーの大容量化」という巨大なメリットと高機能化というおまけに比べればたいしたことではありません。

iPhoe SE2を望む声も引き続きあります。また、来年出るのではないかという噂もあります。でもSE2が8の路線(ホームボタンあり、ベゼルあり、Face IDなし)で来るのなら、きっとSEとほとんど変わらず、8と役割が重なると思います。一方、Ⅹの路線(ホームボタン廃止、ベゼルなし、Face ID搭載)で来るなら、ⅩR同様実質値上げになると思いますし、あの小さなサイズですからバッテリーが全然持たず、結局エンドユーザーを満足させることはできないと思います。なので改めて、エンドユーザーの声に向き合ったAppleの回答が、「バッテリー>サイズ」であり、「ⅩR」なんだと思うわけです。

結局今年中に出ることは無かったiPhone SE2

最後に

ⅩRを2ヶ月使用して、改めてじっくりその良さを書いてみました。当然買い替えをしている側の人間なので、ⅩR推しのレビューになることは否めませんが、その点を差し引いた上で、少しでも参考になれば幸いです。

そして最後に、僕は「デザインをとても気に入っている」と再度強調しておきます。いくら大容量バッテリーを積んでいても、筐体がずんぐりむっくりでは購入していません。iPhone 8から値上げしただけの機能とデザインに、値上げ分の価値があると納得したので購入しています。購入をこれから検討される方は、ぜひ一度ストアで手にとってみてください。

それではまた。

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