地理授業の小ネタ素材「Ben Nevis」
こんにちは。今日は教育ネタです。
新期造山帯、古期造山帯といった大地形の授業や日本の地形の特色についての授業をするとき、導入で使えるのがイギリス最高峰の「ベン・ネビス山(Ben Nevis)」です。スコットランドにあります。
その標高は1,344m、富士山(3,667m)の約1/3です。
まず写真と登山体験
「イギリス一高い山ってどこか知ってる?」から授業をスタートさせます。「僕はもちろん登りましたよ。」と続け、スライドショーをいくつか。実際に登った経験を語ります。
標高1,344mのこの山の登山道は標高0mに近いところからスタートします。これは、登る高さとしては富士山5合目(バスや車を置くところ)からの高さと大差ないです。なのでそれなりに疲れます(酸素が薄くなることはないですが)。
また、スコットランドにあるので、風と霧と寒さがかなり厳しいです。頂上は0℃付近まで気温が下がります。これらの大変だった登山体験を入れながら、スライドショーを最後まで。最後のスライドには「Ben Nevis」のヒントがあります。
標高を調べさせる
地図帳には載っていないので、電子辞書などで調べさせます。「早い者勝ち」といって、一番に見つけた生徒に挙手、発表。「1,344m」の答えに、「たいしたことないじゃん」という反応をする生徒と、まだピンと来ない生徒と差が出てきます。
富士山と比較
「こういうとき、ただ数字だけあっても分からないでしょう。身近なものと比較できるようになると便利だよね」と言って、富士山の標高を地図帳で調べさせます。これは載っているので、「3,667m」の答えが出てきます。イギリス一高い山が日本ではたいしたことないことが明らかになります。
ここで新期造山帯、古期造山帯の話へと展開
「どうしてこんなに違うのかな?」と問い、答えは「日本の山は新しく、イギリスの山は古いからだ」と繋げます。黒板に新期造山帯、古期造山帯と書き、以降詳しい説明に入っていきます。
こんな風に、イギリスとの比較は授業の良い題材になっています。イギリスは日本と同じ島国の先進国で、色々と比較がしやすい国です。これからも少しずつイギリスネタをお伝えしていこうと思います。
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