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Apple School Managerの導入③ 〜MDMサービスの購入〜

Apple School Managerの導入③ 〜MDMサービスの購入〜

今日は久しぶりにこちらの話です。1学期も運用に大変苦労しました。

【関連記事】Apple School Managerの導入① 〜Apple School Managerとは〜

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MDMは高い

MDMサービスの内容と、どのサービスを選べば良いか、ポイントについて簡単に話そうと思います。Apple School Managerは無料ですが、共有iPadの運用にはMDMサービスは必須。MDMはランニングコストがかかるので、選定には注意が必要です。

iPadはグローバル製品なので、MDMも日本国内だけでなく、さまざまなサービスがあります。価格と機能で複数を比較して決定すべきだと思います。

MDMの候補

日本製と海外製の両方でいくつか有名な候補を挙げようと思います。

  • vmware airwatch
  • MaaS360
  • mobiconnect
  • Optimal Biz
  • CLOMO
ww.apple.com/jp/education/it/”> Appleの公式ページでも紹介されている。[/caption]サイトを見る

サイトを見る限りだと、mobiconnectとOptimal BizとCLOMOが教育向けに最適化してくれてそうですね。

僕の学校はイギリスですので、当然対応が難しいのと、小規模校ですので、予算もそれほどかけられないのがネックです。

選択ポイント①:安全性

生徒たちが使うので、「なんでも自由に」はNGです。例えば授業中に勝手にYouTubeを観られては困りますよね。当然有害サイトもダメです。

厳格にコントロールする必要があるので、「ペアレンタルコントロール」「用意されたアプリ以外のアプリのダウンロード禁止」「カメラ使用禁止」など、インターネットやアプリの使用を制限できるものがいいです。

ビジネス向けのMDMの場合、さらに会社の情報を抜き取られないようなセキュリティを用意している場合がありますが、生徒に授業で使わせるだけの場合、校務情報にアクセスする必要はないので、このようなセキュリティは必要ありません。

逆に、「ペアレンタルコントロール」はビジネス向けMDMには無い場合があるので、注意が必要です。

子供が使う上で、

  • 「有害なサイトにアクセスしないか」
  • 「盗撮など問題行動をしないか」
  • 「授業に関係ない行動をしないか」
  • 「いじめに使われないか」

などの安全性を気にして、それらに対応できるサービスを選ぶのが良いです。

選択ポイント②:価格

価格も重要です。どれも非常に高い。法人向けサービスなので自ずと高くなりますね。文教向けに無料で、という都合の良いものはないです。

どのサービスも試用期間があるので、無料で試してみるのがいいと思いますが、MDMの設定はかなり面倒なので、やはりあるていど絞ることが大事です。

選択ポイント③:その他の機能

その他の機能はほとんどおまけです。あるに越したことはないという程度で、アプリで代用が効く場合もあります。価格と総合判断でいいと思います。

僕の学校が選んだサービス

iPadはイギリスの学校向け販売業者から仕入れたので、その際に助言をもらい、日本のサービスではなく、アメリカのサービスである「Zuludesk」を選択しました。

圧倒的に安いZuludesk

理由は、圧倒的に安いから。

とにかくiPadを共有できればいい。付加価値はいらない。

僕たちはとにかく「共有iPadを使いたい」だけなのです。全員にiPadを配るというぜいたくはできません。

  • 学校管理のiPadが並んでいる
  • どれでもいいから手に取って、自分のI Dでログインする
  • 自分のIDで作業して、提出して、ログアウトする

ということができればいい。でもそのためにはMDMが必須なので、仕方ないから契約する、というのが僕たちの立場です。

Zuludeskは永続ライセンス

Zuludeskは米英の小規模校で導入が進んでいるらしいです。一番のメリットは、「永続ライセンス(端末購入時に追加金額を払うと、その端末が壊れるまで使える)」契約があるということ。ランニングコストがかかりません。

共有iPadは文教向け業者から購入するので、一般より安いです。その割引分を契約に充てて、それでもおつりが来ます。なので財務に説明しやすかったです。

サービスは当然英語です。使える機能も多くはありませんが、学校向けのMDMなので、

  • 学年、クラスで分ける
  • 分けたグループごとにどのアプリを使うか設定できる

という機能を中心に、共有iPadをコントロールしています。

一番安いのはMacでサーバーを組むこと

Mac mini など購入してサーバーを自前で準備する方法があります。これがもっとも安く済みます。もしかしたらこの導入を手伝ってくれるIT業者もいるかもしれません。

MDMサービスは全てインターネット経由で提供されています。ですがそういう環境ではない学校、例えばそもそも「インターネット禁止」という学校で、1つのiPadを複数人で共有したい、という場合はこの方法しかないですね。

非常に知識を要するのと、壊れた時の対応が個人にかかってくるので、これはやめました。システムに自信のある方はぜひ。

いよいよApple School Managerを使う

Apple School Manager「無料」の落とし穴、MDM(有料)の選定が終わりました。次はいよいよApple School Managerの操作についてです。

ではまた。

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